ロレーナ・オチョア（メキシコ）が出入りの激しいゴルフでペースを崩す中、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）が女王に1打差まで迫った。

　オチョアの故郷メキシコにあるトレス・マリアス・レジデンシャルCCを舞台に行われている米女子ツアーのコロナ選手権は現地時間の25日、第3ラウンドの競技を終了した。予選ラウンドをノーボギーでクリアし圧倒的な強さを発揮していたオチョアは、この日後半の12番でボギー、14番でダブルボギーを叩くなど乱れ、4アンダー69止まり。それでも通算20アンダーでがっちり首位の座をキープすると「終盤盛り返せたから大丈夫。明日はスーザン（ピーターセン）とのマッチプレーを楽しみたい！」と連覇に意欲を見せた。

　対するピーターセンは第1ラウンドに続き、8番パー5でイーグルを奪って波に乗った。ノーボギーの6アンダー67で、前日3ストロークあったオチョアとの差を『1』まで縮めることに成功。「良いゴルフが出来ました。明日も良いプレーがしたいですね」とこちらは07年以来の勝利に目の色が変わっている。最終日オチョアとの一騎打ちになるが「彼女を破る自信がなければ、この場に立っていない」と強気な一面も。オチョアも「スーザンは優勝に飢えているはず。お互い良いプレーをして、ベストなゴルフをした方が勝てばいい」と互角の戦いを望んでいる。

　その他、通算15アンダー単独3位にナ・エン・チョイ（韓）、通算14アンダー4位タイにモーガン・プレセル（米）、ウェンディ・ワード（米）他。前日3位タイのヤニ・ツェン（台）は通算13アンダーでクリスティー・カー（米）と同じ7位タイに後退した。

　日本勢は“ダブル宮里”こと宮里藍と宮里美香がともに1アンダー72をマーク。しかし上位がスコアを伸ばしたため、藍は前日の13位タイから通算8アンダーで21位タイに順位を下げ、前日40位タイの美香は通算4アンダー34位タイと若干順位を上げるにとどまった。