米女子ツアーのHSBC女子チャンピオンズ（シンガポール、タナ・メラCCガーデンC）は現地時間7日に第3ラウンドを終え、絶好調の2人がリーダーボードの1位と2位を占めた。

　トップに立ったのはオーストラリア出身のキャサリン・ハルで通算11アンダー。2打差の2位に、今季開幕戦のハワイで優勝を飾っているアンジェラ・スタンフォード（米）がつけた。実はこの2人、昨秋から突如、優勝争いの常連になった注目の選手たち。だがこの2人が最終日最終組で激突すると、必ずスタンフォードが優勝するというジンクスがある。

　昨季のベル・マイクロLPGAクラシックしかり。このときはスタンフォードが約5年ぶりの復活優勝を遂げ、新設されたロレーナ・オチョア招待でも最終日最終組をハルと回ってスタンフォードが勝っている。

「アンジェラ（スタンフォード）に言ったことがあるの。あなたお金を払ってでも私と一緒に最終組を回りたいと思っているんじゃない？　ってね（笑）」とハルが言うのは、普段から仲が良いからこそ。同じ信仰（クリスチャン）を持ち、余暇にはテニスを一緒に楽しむ仲良しだからそんな軽口を叩けるのだが、負け続けているハルにとっては半分は本音。

　お互い「私が負けるなら、相手（ハルにとってはスタンフォード、スタンフォードにとってはハル）が勝って欲しい。それなら祝福できる」と言うが、負けず嫌いな性格ゆえ「でも私が勝つ」と揃って優勝宣言。日本勢の活躍も気になるが、最終日は最終組対決からも目が離せない。