世界ランク1位のルーク・ドナルド（英）、同3位のローリー・マキロイ（北アイルランド）らビッグネームが、ムービングデーにリーダーボードを急浮上。華やかな顔ぶれが優勝戦線を賑わしている。

　欧州ツアーのアルフレッド ダンヒル・リンクス選手権はスコットランドの名門、セントアンドリュース オールドC（＝SA）、カーヌスティー（＝C）、キングスバーンズ（＝KB）の3つのコースをプロアマ形式で順にプレーし、最終日は聖地セントアンドリュースにプロ選手たちが集結するトーナメント。現地時間1日に行われた第3ラウンドでは通算18アンダーまでスコアを伸ばした32歳のマイケル・ホーイ（北アイルランド／C）が単独トップに立ったが、後続にはビッグネームがずらりと並んでいる。

　3打差の単独2位に昨年の全米オープン王者のグラエム・マクドウェル（北アイルランド／SA）が続き、昨年セントアンドリュースでの全英オープンを制したルイス・ウーストハウゼン（南ア／SA）が通算14アンダー単独3位。さらにこの日、9アンダー63と爆発したドナルド（SA）が通算13アンダーでマキロイ（SA）、前日のトーナメントリーダーのトミー・フリートウッド（英／C）、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド／SA）らと並び、4位タイに順位を上げた。

　今季、同ツアーでトップ10を外したのは2回だけ。抜群の安定感で史上初となる欧米両ツアーの同時賞金王を狙うドナルドは、この日は出だしから3連続バーディと絶好の立ち上がりを見せた。「風もなかったし、こういう日にはスコアを伸ばすしかない」と9バーディを量産。同じコースでプレーしたサイモン・ダイソン（英）とともに、改造後のコースレコード「63」を叩き出した。

「ようやくショットが良くなった。昨日まではあまりしっくりこなかったけれど、今日は必要なところでパットも決まってくれた。マイケル（・ホーイ）が首位を走っているけれど、逆転できない差ではない。このポジションには納得している」と現在、欧米両ツアーの賞金ランキング1位を快走するドナルド。上位にはメジャーチャンピオンが目白押しだが、ドナルドの安定感の右に出る者はいない。3日目を終え通算11アンダー13位タイに後退した世界ランク2位のリー・ウェストウッド（英／SA）に水を開けるためにも、最終日ドナルドは前だけを向いて走り続けるつもりだ。