昨年、全英オープンで優勝したルイス・ウーストハウゼン（南ア）が、その思い出の地、セントアンドリュース オールドC（スコットランド）を中心に行われているアルフレッド ダンヒル・リンクス選手権初日にメジャー王者らしいプレーを見せた。

　現地時間29日、セントアンドリュース オールドCを含む3コースを舞台に開幕した欧州ツアー、アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権は、セントアンドリュース（＝SA）、カーヌスティー（＝C）、キングスバーンズ（＝KB）の3つのコースをプロアマ形式で順にプレーし、最終日は聖地セントアンドリュースにプロ選手たちが集結するトーナメントだ。

　リンクスにしては穏やかな晴天の下にトッププレーヤーと各界のセレブが集った第1ラウンドで、ウーストハウゼンは初日のこの日はキングスバーンズでプレー。6アンダー66でホールアウトして、ラファエル・カブレラ-ベロ（スペイン／KB）、マイケル・ホーイ（北アイルランド／SA）、マーカス・ブリアー（オーストリア／SA）と共に首位発進。1月のアフリカ・オープン以来の今季2勝目に向けて最高のスタートを切った。

　セントアンドリュースで開催された昨年の全英オープンでメジャー初制覇を果たしたウーストハウゼンだけに「セントアンドリュースで（全英オープン優勝トロフィーの）クラレットジャグを抱える以上の喜びはないね。でも、できれば日曜日に違うトロフィーがもらえれば最高だよ」と聖地での優勝に意欲を見せている。

　賞金王の座を狙う面々も、それぞれが優勝を狙える位置をしっかりとキープしている。史上初の欧米両ツアー同時賞金王を狙う世界ランク、賞金ランク（米＆欧州ツアー）共に現在トップのルーク・ドナルド（英／KB）は、3アンダー69でラウンドし、マスターズ王者で欧州ツアー賞金ランク3位のチャール・シュワーツェル（南ア／KB）と22位タイで並んでいる。これに対して同ランク2位のローリー・マキロイ（北アイルランド／KB）は、1打遅れて2アンダー70の36位タイ。同4位のリー・ウェストウッド（英／KB）、同5位のマーティン・カイマー（独／KB）は4アンダー68で回って11位タイといずれもドナルドをけん制している。

　その他上位陣は、首位と1打差の5位タイに昨年の全米オープン覇者、グラエム・マクドウェル（北アイルランド／KB）ら6人がつけており、混戦模様。ウェストウッドらと並ぶ首位と2打差の11位タイには、現在同ツアー賞金ランク88位でトップ60位までが出場できる今季最終戦ドバイ世界選手権（現地時間12月8?11日／UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ）出場が危ぶまれるパドレイ・ハリントン（アイルランド／KB）や、1987年アカデミー主演男優賞受賞のマイケル・ダグラスと一緒にラウンドしたライダーカップ欧州チーム前主将のコリン・モンゴメリー（スコットランド／KB）もおり、リンクスでの戦いは2日目以降、さらに激しいものになりそうだ。