前半5連続バーディの快調なゴルフを披露したロレーナ・オチョア（メキシコ）が後半失速し、2位タイにとどまった。

　世界のトップ20が一堂に会する米女子ツアーのサムソン・ワールド選手権（カリフォルニア州ハーフ・ムーン・ベイGLオーシャンC）は現地時間3日、第2ラウンドの競技を終了。今大会3連覇がかかるオチョアは、4番から5連続バーディを奪って一気に後続を引き離しにかかったが、9番で痛恨のダブルボギーを叩いて流れが一変。13番でこの日2つ目のダブルボギーを叩くと、16、18番もボギーとし、終わってみれば1オーバー73止まり。前半と後半、別人のゴルフで首位のナ・エン・チョイ（韓）に2打差の通算2アンダー2位タイにとどまった。

　同じ2位タイには、ポーラ・クリーマー（米）、アンジェラ・スタンフォード（米）、キム・ソンヒ（韓）がつけたが、初日のトーナメントリーダー申智愛（韓）はスコアを4つ落とし、通算1アンダーでヤニ・ツェン（台）らと並び6位タイに後退。またオチョアとの同組対決が話題のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は5オーバー77を叩き、通算2オーバー12位タイに低迷している。

「ショットが良いのでパットさえ入ればチャンスはある」と、好調さを強調していたオチョアにとって、前半は思い通りの展開。ライバル・アニカの前で次々とバーディパットを沈めガッツポーズを繰り出した。しかし後半は悪いクセである“ムラっ気”が出て、全く別人のよう。ダボ2つ、ボギー2つを叩き「もったいないミスばかり」と表情を曇らせた。それでも首位とは2打差。逆転優勝は十分可能といえそうだ。

　一方、単独トップに立ったチョイは、マクドナルドLPGA選手権で1勝しているツェンと熾烈なルーキー・オブ・ザ・イヤー（成績をポイントに換算し、新人ナンバー1に与えられる賞）争いを繰り広げている最中。優勝こそないが、今季すでにベスト10入り8回を数え、僅差でポイントトップのツェンを追いかけている。安定感のあるプレーで今度こそ念願の初勝利なるか注目だ。