ママさんプロのジャニス・ムーディ（スコットランド）が単独トップに浮上する中、約4か月ぶりの優勝を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）が1打差に迫った。

　米女子ツアーのナビスターLPGAクラシックは、アラバマ州プラットビルのRTJゴルフトレイルを舞台に現地時間の26日、第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンド4位タイにつけたムーディが5アンダー67をマークし、通算11アンダーで単独首位に立った。1打差の2位タイに2日連続『67』で回ったオチョアと、初日のトーナメントリーダーのひとりジル・マギル（米）の2人が続き、通算9アンダー単独4位に、この日のベストスコア7アンダー65と爆発したミシェル・レッドマン（米）がつけている。

「出だしはボギーが先行して苦しかったけれど、我慢しているうちに連続バーディが来た」と喜んだのはトップに立ったムーディ。後半の9ホールを5バーディの『31』でホールアウトし、世界ランク1位のオチョアに1打差をつけたが、02年以来約6年ぶりの優勝への意気込みを聞かれ「結果はあまり考えない」と涼しい顔。「それよりもゴルフを楽しんで、パットのストロークもスイングも、すべてスムーズにしたいんです。それが最終日まで持続できれば最高」と2歳の息子を持つママさんプロらしく、余裕の言葉を口にした。

　前回（02年）優勝したときはアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）、ローラ・デービーズ（英）の強豪を破って栄冠に輝いており、「プレッシャーには強い方」と自ら認めている。今回は世界ランク1位のオチョアが相手だが、果たして本領発揮なるかどうか注目だ。

　一方のオチョアは、2日連続の『67』に「バーディチャンスはたくさん作れたので、欲を言えばもう少し（スコアを）伸ばしておきたかった」と言うが、首位と1打差の2位タイに「文句はありません」と笑顔。ここ4か月優勝から遠ざかっている鬱憤を晴らすには勝つしかない。「いいプレーをしようとすると緊張するけれど、目標に向かって集中力を高めて行くだけ」と、今季7勝目を狙うオチョアは表情を引き締めた。

　なお、今大会に日本勢は出場していない。