フィル・ミケルソン（米）が全英オープン初制覇に向けて、前哨戦である欧州ツアー、アバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープン（現地時間11?14日／スコットランド、キャッスル・スチュワートGL）に挑む。

　昨年の全英オープンではまさかの予選落ち。過去5年間で初めてメジャーの舞台で決勝進出を逃したとあって「なんと言っていいかわからない」と、落胆の色を隠せなかったが、そこから這い上がってくるのがミケルソン。今年の全米オープンでは悲願の優勝まであと一歩と迫った。

　結果こそ、ジャスティン・ローズ（英）に逆転負けを喫し、史上最多6度目の全米オープン2位（タイを含む）と試練にさらされたが、それでもミケルソンはくじけない。「まだまだ挑戦だということ。自分のキャリアは、まだ成長しなければならないことがあり、学ばなければならない。ボクはいつだって楽観的なんだ」と、スコットランドでの戦いに意欲を燃やしている。

　今大会には、昨年の全英王者アーニー・エルス（南ア）、2011年の全英王者ダレン・クラーク（北アイルランド）、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）らも出場。いずれも次週の第142回 全英オープン（現地時間18?21日／スコットランド、ミュアフィールド）を視野に入れての戦いだけに激戦が予想される。

　また、今大会優勝者には全英オープンへの出場権が与えられる。そのため、まだ全英切符を手にしていない選手たちが血眼でプレーする姿からも目が離せない。