雷雨のため第2ラウンドは約半数の選手がスタートすら出来ず、2日連続の順延が決まった。

　米女子ツアー今季最終戦、LPGAツアー選手権はテキサス州ヒューストンのヒューストニアンG＆CCを舞台に現地時間の20日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行う予定だったが、同地を襲った雷雨のためスタートが6時間遅れ、第2ラウンドをホールアウトした選手が居ないまま順延となった。

「今日はこれでも試合を消化出来ただけラッキー。72ホールのトーナメントとして成立させる可能性を残しましたから」と言うのはLPGAの競技委員ダグ・ブレヒト氏。この日9ホールをプレーしたクリスティー・カー（米）は「びしょ濡れです。正直、今日ゴルフをするとは思わなかった」と不満を口にしたが、主催者側としてはツアー最終戦が54ホールに短縮するわけに行かないという事情がある。というのも今大会は36ホール終了時点で70位タイまでが第3ラウンドに進み、54ホール終了時点で30位タイまでが最終ラウンドに進む変則スタイルを採用しているから。2度の予選カットを経て、生き残った者が栄冠を競うエキサイティングなフォーマットを崩されたくないという思惑がある。

　初日トップのロレーナ・オチョア（メキシコ／6アンダー66）、2位のレイリー・ランキン／5アンダー67）に変動はなく、第2ラウンドの11ホールを終えて2つスコアを伸ばしたソフィ・グスタフソン（スウェーデン）が通算4アンダーで暫定3位タイに浮上した。オチョアが今大会に優勝すれば4年連続プレーヤー・オブ・ザ・イヤー（最優秀選手賞）と4年連続ベアトロフィ（平均ストロークナンバー1）の受賞が決まる。

　日本勢は初日出遅れた宮里藍が、荒天の中9ホール（10番スタート）をノーボギーの1アンダー35で折り返したところでサスペンデッドとなったが、通算イーブンパーは暫定32位タイにつけている。しかし宮里美香は10ホール終了した時点でノーバーディの4ボギーとスコアを落とし、通算10オーバーは最下位の暫定116位に低迷し、予選突破は難しい状況に陥った。

　また前週メキシコで悲願のツアー初優勝を飾ったミッシェル・ウィー（米）が、以前から痛めていた足首痛のため第1ラウンド終了時点で棄権を表明している。