米女子ツアーのアブネットLPGAクラシック最終日（現地時間1日／アラバマ州、RTJゴルフトレイル)、37歳のマリア・ヨース（スウェーデン）が、最年少Vを狙った16歳のアレクシス・トンプソン（米）と悲願のツアー初Vを目指した22歳のキム・ソンヒ（韓）を破り逆転優勝を飾った。

　試合後「私、アレクシス（・トンプソン）のママでも良いくらいの年齢だわ」と照れたヨースは2年前、愛娘エミリーちゃんを出産し、ツアーに27人居るママさんプロの仲間入りを果たしている。夫のショーン・マクブライド氏はヨースの元専属キャディで、2人は娘が生まれるまでタッグを組んでいた。

　しかし出産前後のブランク中に、夫は米男子ツアーのシード選手ブライス・モルダー（米）に頼まれ帯同キャディを引き受けた。そのためヨースがツアーに復帰してからも夫婦は別々のツアーで転戦。だが今週モルダーがツアーを休んだため、久し振りにマクブライド氏がヨースのバッグを担ぎ、息の合ったところを見せつけて優勝を果たした。

「二人三脚で戦っていた3年前のマクドナルドLPGA選手権でプレーオフまで行きながら負けているので（優勝はヤニ・ツェン／台）、今回勝てて本当に嬉しい」と夫婦で喜びを分かち合った2人。だが今後については「1週間限定だったので、また別々です」と夫は男子ツアーへと戻って行った。