クリスティー・カー（米）が、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1への返り咲きに燃えている。

　6月のLPGA選手権で優勝した直後、宮里藍を抜いて世界ランクNo.1となったカーは、2006年に同ランキング制度が始まって以来、米国人として初めてトップの座についたことで自信を深めていた。だが、ランキングには過去2年間の成績が反映されるため、試合がない週に宮里が再逆転。さらに先週のエビアン・マスターズで勝った申智愛（韓）にも抜かれ、カーは3位まで後退してしまった。

　それでも今季最後のメジャー、全英リコー女子オープン（現地時間29日開幕／英国、ロイヤル・バークデイルGC）を前にその気力にブレはない。「No.1になるためにすべての人生をかけてやってきた。そして今はそれが実現できるポジションにいる。毎週、ポイントがカウントされ、No.1になれるチャンスがあるから」と、笑顔すら見せているのだ。

　ロイヤル・リザムで行われた2006年の同大会ではシェリー・スタインハウアー（米）に敗れたものの2位タイという好成績をマークしているカー。今年の舞台となるロイヤル・バークデイルも「大好きなコース」と公言してはばからないだけに、大一番が楽しみになってきた。（STATS-AP）