ゴルフ殿堂入り選手のベッツィ・キング（米）が、アフリカのエイズ撲滅のために続けているチャリティ活動“ゴルフ・フォア・アフリカ”のプロアマが、米女子ツアーが休みだった先週、ニューヨーク州のウェストチェスターで行われた。

　参加者の中で特に注目を引いたのは、今季序盤戦で突然、現役を引退したロレーナ・オチョア（メキシコ）だ。現役引退後、家族との生活やチャリティ活動に精を出しているオチョアは、その詳細を聞かれると、「週末は家で、新しい家族と過ごしています。ゆっくり眠ってね」と笑った。

　若い頃から、ゴルフに他のスポーツにと忙しく、プロとしてツアーに出場し始めてからはあっという間にトッププレーヤーの座に上り詰めたオチョア。また故郷メキシコのパイオニアとしての重圧とも戦ってきただけに、彼女の笑顔からは、ようやく心安らぐ時間を手に入れた幸福感がにじんでいた。