ロレーナ・オチョア（メキシコ）に待ちに待った瞬間が近づいてきた。

　米女子ツアーのナビスターLPGAクラシック（アラバマ州、RTJゴルフトレイル）は現地時間の3日、第3ラウンドの競技を終了。前日5人がひしめく首位グループに浮上したオチョアが、ノーボギーの6アンダー66をマークし、通算16アンダー単独トップで独走態勢に入った。

　3打差の単独2位にサンドラ・ガル（独）。通算12アンダー3位タイで初日のトーナメントリーダー、ジャニス・ムーディ（スコットランド）、ツアー初勝利を狙うブリタニー・ラング（米）が追っている。

　この日のオチョアは序盤我慢のゴルフでスコアカード通りのプレーが続いたが、7番でバーディを奪うと「気が楽になってリズムが戻った」と、8番、9番と3連続でバーディを重ねて波に乗る。後半は好調なショットにパットがかみ合い、終わってみれば後続に3ストローク差をつけて突き放した。

　今季のオチョアは前半戦こそポンポンと2勝を挙げたものの、4月以降は優勝争いに絡めず今季はメジャーでの勝利もなし。ここ数週間は本人も「調子は上向き」と言う中、サムソンでは4位タイ。前週のCVS/ファーマシーLPGAチャレンジでは長年勝ち星から遠ざかっていたソフィ・グスタフソン（スウェーデン）に競り負けて2位と、惜しいところで勝ち星を逃した。それだけに勝利に対してどん欲なまでの執念を燃やしており「明日は全力で優勝を目指したい。他の選手のことを気にすると勝機が逃げるので、自分のプレーに徹したい」と語気を強めた。「連覇の意義は大きい」と言うオチョアに、果たして今度こそ勝利の女神は微笑むのだろうか？

　その他、注目の14歳、アレクシス・トンプソン（米）は2オーバー74と崩れ、通算8アンダーで前日のトップタイから13位タイに後退。同じ13位タイには元祖天才少女のミッシェル・ウィー（米）、この日のベストスコア『64』と爆発したクリスティー・カー（米）らがつけている。