初優勝を渇望するミッシェル・ウィー（米）が、シーズ終盤を迎えた米女子ツアーで牙を向こうと身構えている。

　現地時間1日に開幕する同ツアーのナビスターLPGAクラシック（アラバマ州RTJゴルフトレイル）に出場するウィーは、とにかく勝ちたい気持ちを表に出してはばからない。ルーキーらしく大会前のインタビューでは、「疲れてしまって、夏にはウエイトトレーニングを控えてストレッチ中心になった」とシーズンを通して戦う苦しさを告白。プロとして1年間プレーし続けることは大変だということを実感したようだ。

　初優勝と同時に目標としている新人王のタイトルは、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーとダブルで獲りそうな勢いの申智愛（韓）に水をあけられているが、それでもまだまだやる気満々。大会の目玉選手として注目される中、フレッシュでパワフルなプレーを披露してくれるはずだ。

　一方、なかなか今季3勝目が挙げられない女王ロレーナ・オチョア（メキシコ）にも焦りがちらついている。先週も首位タイで最終日を迎えながら、ソフィ・グスタフソン（スウェーデン）におよそ6年ぶりの優勝を許す体たらく。本人は口にしないが、歯がゆさは隠せない。それだけに、初日から再びグスタフソンとプレーする今大会は気合十分。久々に爆発の予感を漂わせている。

　なお、日本勢は1人も出場しない。