難コンディションの中、宮里藍が粘りのゴルフを続けている。

　メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権を翌週に控えた米女子ツアーは、Jゴルフ・フェニックスLPGAインターナショナル（アリゾナ州フェニックス、パパゴGC）を開催。現地時間の27日にはサスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行った。砂煙が舞い上がるほどの突風が吹き荒れた前日より天候は落ち着いたが、風で硬くしまったグリーンが選手たちを手こずらせた。そんな中、普段から「条件が悪くなるほど、自分にとっては有利な展開になる」と語っている宮里（藍）が健闘。第2ラウンドで4バーディ、2ボギーの2アンダー70をマークし、通算3アンダー8位タイにつけた。

　首位は2日連続の『68』で通算8アンダーとしたキム・インキョン（韓）。2打差の2位タイにベテランのカリー・ウェブ（豪）と07年以来の優勝を狙うスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が続いている。通算5アンダー4位タイにキム・ソンヒ（韓）、池恩熹（韓）。世界ランキング1位のロレーナ・オチョア（メキシコ）は通算イーブンパー24位タイにとどまった。

　前週のメキシコでのトーナメントを休み、休養と練習にあてた宮里（藍）はこの日もショットとパットが好調。「調子が良い分、ミスしたときの悔しさも大きい」と話すが、優勝に望みをつなぐ位置に順位を上げ、決勝ラウンドに期待を持たせた。

　しかし、その他の日本勢は苦戦。宮里美香は1アンダー71で回りながら、第1ラウンドの出遅れが影響。カットラインにわずか1打足りず、通算6オーバー71位タイで予選落ちを喫した。

　また、第1ラウンドで79を叩いた上田桃子は、今週からコンビを組むアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の元キャディ、テリー・マクナマラ氏がバッグを担いでいる。そのマクナマラ氏が「パッティングの際、ボールをもう少し右に置いた方が良い」と言ったアドバイスに従い試してみたところ好感触。もったいないダブルボギーもあったが、イーブンパー72にスコアをまとめた。しかし通算7オーバーは82位タイと順位を上げられずに、決勝ラウンド進出はお預け。大山志保は10オーバー82と大きく崩れ、通算15オーバー132位タイで予選で姿を消した。

　ちなみに今季2戦目の登場となったミッシェル・ウィー（米）は通算5オーバー59位タイ。カットラインぎりぎりで決勝ラウンド進出を果たしている。