飛ばし屋ソフィ・グスタフソン（スウェーデン）が鮮やかなスタートを切った。

　米女子ツアーのCVS/ファーマシーLPGAチャレンジ（カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）が現地時間24日に開幕。第1ラウンドのこの日、8バーディ（1ボギー）の猛攻を見せたグスタフソンが後続に2打差をつけ単独トップに立った。5アンダー67の2位タイにアンジェラ・スタンフォード（米）、キム・ナリ（韓）の他、メキシコ出身の新鋭ソフィア・シェリダンが続き、4アンダー68の5位タイにロレーナ・オチョア（メキシコ）、カリー・ウェブ（豪）、シャンシャン・フェン（中）ら国際色豊かな面々が並んだ。

　エビアン・マスターズで宮里藍が悲願の同ツアー初勝利を飾ったとき、プレーオフを戦った相手がグスタフソン。そのときはサドンデス1ホール目でバーディを決めることが出来ず涙をのんだが、9月に入ってから2試合連続トップ10入りが続くなど目下絶好調。特にアイアンがキレており、初日も18ホール中17ホールでパーオンに成功する安定したゴルフを披露した。2003年以来となるツアー4勝目に向け、視界は良好のようである。

　また2位タイにつけたシェリダンは、本人も驚きの好発進。昨季は下部ツアーで実績を積み、今季からLPGAツアーに参戦し始めたばかり。出場はわずか2試合にとどまり、2試合とも予選落ちに終わっているが、母国の先輩オチョアを上回るこの日の好発進に初々しい笑顔を浮かべた。強豪相手にまず目指すのはシーズン初の予選突破だ。

　一方、日本勢唯一出場の宮里美香は最終18番でダブルボギーを叩くなど苦戦を強いられ、3オーバー75で第1ラウンドをホールアウト。同期でルーキー優勝一番のりを果たしたM.J.ハー（韓）らとともに95位タイと大きく出遅れた。

　その他、現在賞金ランクトップの申智愛（韓）がイーブンパー72で46位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのキム・インキョン（韓）も1オーバー73、64位タイからのスタートを余儀なくされ連覇に黄信号が灯った。