スーザン・ピーターセン（ノルウェー）が約2年ぶりの勝利に王手をかけた。

　米女子ツアーのCNカナディアン女子オープン（カナダ、アルバータ州カルガリー、プリディス・グリーンズG＆CC）は現地時間の5日、第3ラウンドの競技を終了。通算14アンダーまでスコアを伸ばしたピーターセンが単独首位に立ち、2位のアンジェラ・スタンフォード（米）に5打差をつけて独走態勢に入った。

　通算8アンダー単独3位に今大会の舞台であるプリディス・グリーンズG＆CCで1999年にデュモーリエ・クラシック（当時メジャーの1つ）が開催されたときに優勝したカリー・ウェブ（豪）がつけている。ロレーナ・オチョア（メキシコ）とキム・インキョン（韓）の2人が通算7アンダー4位タイ。

　前週プレーオフに進出しながら、新人のM.J.ハー（韓）に優勝を譲ったピーターセンは今週盤石の態勢だ。この日3番でボギーが先行したが、その後6つのバーディを奪って5アンダー66の好スコア。しかし大量リードに「5打差を守れば楽勝なのでは？」と聞かれると「守ることは絶対にありません」ときっぱり。「目標のスコアが頭の中にあって、まだ届いていません。他のプレーヤーがどうあれ自分は明日も攻めていって、出来るだけバーディを獲りたいです」と持ち前の攻撃ゴルフを貫くことを宣言した。

　後続にはコースと相性の良いウェブや女王オチョアが居るが、2人は「スーザン（ピーターセン）が走っているので、明日は出来るだけ早い段階でスコアを伸ばし、プレッシャーをかけたい」とスタートダッシュを胸に誓う。2007年にマクドナルドLPGA選手権を皮切りに年間5勝を挙げ一躍トッププロの仲間入りを果たしながら、昨季から今季にかけて勝ち星のないピーターセンにとって、最終日は今後を占う大きな1日になりそうだ。

　日本勢はエビアン・マスターズ以来のツアー2勝目を狙う宮里藍が、3日連続となる2アンダー69をマークし通算6アンダー。トップと8打差ながら6位タイに浮上し、2週連続上位で最終ラウンドを迎えることになった。同じ6位タイにはヤニ・ツェン（台）、クリスティー・マクファーソン（米）らがつけている。

　また、北米での参戦は今大会が今年最後となる上田桃子は9番パー5でイーグルを奪取して見せ場を作ったが、4バーディ、5ボギーと出入りの激しい内容で1アンダー70止まり。通算4アンダーは12位タイにとどまっている。尚、大山志保、宮里美香はすでに予選で姿を消している。