ゴルフ米女子ツアーのタイトル争いが熾烈を極めている。

　米女子ツアーは3週間のオープンウイークを終え、現地時間7日開幕のナビスターLPGAクラシック（アラバマ州、RTJゴルフトレイル）から終盤戦に突入。同大会を含めて今季残り7試合となったが、ロレーナ・オチョア（メキシコ）の引退以来、女王の座を巡る戦いは激しさを増し、各選手がそれぞれの思惑を胸にラストスパートに入る。

　開幕からの2連勝を含めて今季5勝している宮里が、ロレックスランキング（女子世界ランキング）では激戦を一歩リード。試合がなかったこともあるが、現在7週連続で首位の座を守っている。だが、2位の申智愛（韓）、3位クリスティー・カー（米）、4位ヤニ・ツェン（台）とは僅差で、今後の展開次第ではいつひっくり返されてもおかしくない状況だ。

　賞金女王争いでは、宮里は現在3位。申智愛、ヤニ・ツェンの後塵を拝しており、クリスティー・カーは6位に甘んじている。さらに、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー争いでもツェンに次ぐ2位につけている宮里は、どのタイトルにも手が届く位置にいるが、ライバルが多いだけに気の抜けない戦いが続く。

　一方、クリスティー・カーは米国の期待を一身に背負っている。というのも国際化が進んだ同ツアーでは、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた米国人は94年のベス・ダニエル（米）が最後。賞金女王に至っては93年のベッツィ・キング（米）まで遡る必要があり、外国人天国が続いているからだ。

　勢いのある宮里と、米国人として久々の栄冠を目指すクリスティー・カー。これに申智愛、ヤニ・ツェンらが絡み、残り7試合は目が離せない戦いが続く。