絶好調の宮里藍とミッシェル・ウィー（米）が直接対決する。

　カナダ、アルバータ州カルガリーのプリディス・グリーンズG＆CCで現地時間3日に開幕する米女子ツアーのCNカナディアン女子オープンで、ツアー2勝目を狙う宮里（藍）は、初優勝目前のウィーと同組で予選ラウンドをプレー。どちらも優勝争いに顔を出すことが続いているだけに、けん制しながらのスタートとなる。

　7月のエビアン・マスターズでツアー4年目にして待望の初優勝を飾った宮里（藍）は、その後も全英リコー女子オープン3位タイ、セーフウェイ・クラシック4位タイと絶好調だ。一方のウィーも全英女子11位タイ、セーフウェイ・クラシック4位タイとまずまずの成績。その間に行われた米国と欧州の団体戦、ソルハイムカップでは3勝1分で母国に勝利をもたらした。10代の若さながら以前メジャーで優勝争いを演じた実力は折り紙つきで、さらに飛距離も男性並み。その上、デイブ・ストックトン（米）からショートゲームの手ほどきを受けており、怖いものはなくなった。

　これまではその経歴や若さゆえの言動、男子ツアー志向などから、米女子ツアーでは浮いた存在となっていたが、ソルハイムカップで素直に自分を出したことでその壁もなくなった。伸び伸びとプレーすれば、初優勝は時間の問題。宮里（藍）にとって強力なライバルとなるのは間違いないだけに、これまでとは一味違う対決ムードが漂っている。

　その他、ロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）、ヤニ・ツェン（台）、ポーラ・クリーマー（米）ら実力者たちも揃って参戦。宮里以外の日本勢も上田桃子、大山志保、宮里美香が出場し、カナダのナショナルオープンは華やかに幕を開ける。