米女子ツアー本格参戦3年目となる上田桃子。昨年は気合が空回りし思ったような結果を残すことが出来なかったが、果たして今年は？

　昨年終盤「桃子、アメリカ撤退」の報道が一部スポーツ紙を賑わした。アメリカで目指していた優勝に届くことなく、トップ10入りわずか2回でシーズンを終えた。本人が感情に任せて放った言葉から記者たちがその匂いを嗅ぎ付けたのだろうが、当の本人はブログでこの報道を全面否定。「私は来年（10年）勝つんです!!　勝ちにアメリカに行くんです」と頼もしい言葉が綴られている。

　昨年の上田は米ツアーに18試合出場し、予選落ちが3回。最高位はCNカナディアン女子オープンでの2位タイ。優勝争いに絡めなかったという印象が強いが、実はデビューイヤーの08年よりも平均ストローク、獲得賞金、賞金ランクすべてで上回っていた。一昨年45位だったランクは昨年33位。しかも昨年は国内ツアーに12試合出場し、優勝1回、ベスト10入り7回と実力の違いを見せつけた。

　アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の専属キャディとして幾多の勝利をものにした有名キャディ、テリー・マクナマラ氏を指名しバッグを担いでもらった昨年。アメリカでの飛躍を誓ったが、2人は最後までしっくりいかず、コンビを解消。余談だがその後マクナマラ氏はキム・インキョン（韓）のキャディとして欧州女子ツアー最終戦ドバイでの優勝に一役買っている。

　この2年間、嬉しいことよりも悔しいことの方が多かった上田。だがそろそろリベンジを果たす時だ。「勝つためにアメリカに行く」と言う本人の言葉を信じたい。