先のエビアン・マスターズで念願の米女子ツアー初優勝を飾った宮里藍が好スタートを切った。

　同ツアーのセーフウェイ・クラシックが全米女子オープンの舞台になったこともある難コースのパンプキン・リッジGC（オレゴン州ノースプレーンズ）で現地時間28日に開幕。第1ラウンド6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークした宮里（藍）が首位のベス・ベイダー（米）に3打差の8位タイの好ポジションにつけた。

　マクドナルドLPGA選手権でメジャー制覇を達成したアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）が自己ベストであるノーボギーの7アンダー65で回り、リー・スンワ（韓）と並び2位タイ。アンジェラ・スタンフォード（米）、ステーシー・パラマナス（米）、キャンディ・クン（台）、ジャニス・ムーディ（スコットランド）の4人が6アンダー66の4位タイで続いている。またソルハイムカップで大活躍したミッシェル・ウィー（米）が4アンダー68で11位タイ、連覇を狙うクリスティー・カー（米）は3アンダー69で18位タイ。

　出だしの1番でバーディ発進の宮里（藍）は終始安定したプレーで前半を4アンダー33で折り返すと、12番でこの日5つ目のバーディ奪取に成功した。難易度の高い17番で唯一のボギーを叩いたが、最終18番のバーディで帳消しにし5アンダー67でフィニッシュ。凱旋帰国した国内女子ツアーのNEC軽井沢72では体調に不安を抱え優勝争いに加わることが出来なかった。だが、十分な静養を取って挑む今大会で再び上位争いを演じそうな雰囲気が漂っている。

　その他の日本勢は宮里美香が3アンダー69の18位タイにつけ、上田桃子が2アンダー70で25位タイ発進。同じ25位タイにはロレーナ・オチョア（メキシコ）がつけている。予選を勝ち抜いて今大会への出場権を獲得したハワイ在住のアマチュア金子絢香は4番パー5をトリプルボギー、13番パー4をダブルボギーとした。だが、1オーバー73にスコアをまとめ、66位タイからのスタート。大山志保は11番パー3で痛恨の『7』を叩き6オーバー78の乱調で、125位タイと大きく出遅れている。

　また前週のソルハイムカップで完全燃焼したポーラ・クリーマー（米）は体調不良を訴え棄権を表明した。