欧米両チームに分かれて激戦を繰り広げたソルハイムカップのメンバーが、1人1人の戦いに戻って火花を散らす。

　現地時間28日開幕の米女子ツアー、セーフウェイ・クラシックは全米女子オープンの舞台になったこともある難コースのパンプキン・リッジGC（オレゴン州ノースプレーンズ）で行われる。注目は接戦の末に米国チームが勝利を収めた2年に1度の欧米決戦、ソルハイムカップで好プレーを見せた面々だ。

　中でもルーキーながら3勝1分の大活躍を見せ、米国チームに勝利をもたらしたミッシェル・ウィーには、大きな期待が集まっている。ソルハイムカップの前からウィーにショートゲームを教えていた往年のツアープレーヤー、デイブ・ストックトン（米）は「彼女のティーショットは素晴らしい。でも、多くの選手がそうだけど、練習をたくさんしてもパッティングにかける時間が少なすぎる。パットが入ると信じることが大切なんだ。パットを決めるイメージをさせた」と活躍の秘密を明かしている。

　その結果が圧倒的な強さでのチームへの貢献につながった。「ゴルフは彼女にとって楽しいことであるべき。初めて自分の魅力を出せたのがソルハイムカップじゃないかな」と語ったストックトン。師匠の思いをパワーに変え、勝利が決まった瞬間、ウィーは星条旗を持って満面の笑みで走り回り、チームと一体になって歓喜していた。その興奮さめやらぬうちに挑む今週のセーフウェイ・クラシック。すぐに手が届きそうで、なかなか叶わなかったツアー初優勝の夢が現実になるには、最高のタイミングだ。

　その他、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）、ポーラ・クリーマー（米）らトッププレーヤーが参戦。日本勢も宮里藍、上田桃子、大山志保、宮里美香のツアーメンバーに加え、予選会を突破した金子絢香も出場する。