宮里美香が米女子ツアー初優勝に向けて好スタートを切った。

　同ツアーのLPGAステート・ファーム・クラシック（イリノイ州パンサークリークCC）は現地時間10日、第1ラウンドの競技を終了。宮里（美香）は安定したショットを武器に5バーディー、ノーボギーの5アンダー67でプレーし、首位のシャンシャン・フェン（中国）に3打差の9位タイにつけた。

　2週前の国内女子ツアー、ヨネックスレディスゴルフトーナメントで単独3位となった好調さをアメリカでもキープしている宮里（美香）。20歳前後の同世代が次々に活躍している米女子ツアーで負けん気の強さを発揮している。一方、今季3勝を挙げ賞金ランキング首位の宮里藍は2バーディ、2ボギーとふるわず。イーブンパー72の88位タイと今季4勝目へ厳しい出だしとなった。

　上位陣は、LPGA唯一の中国生まれプレーヤーであるフェンが8バーディ、ノーボギーの8アンダー64で単独首位。1打差の2位タイにホール・オブ・フェイマーのジュリー・インクスター（米）とナ・エン・チョイ（韓）がつけている。「初日首位だからといって勝てるわけではない。まだ1ラウンドが終わっただけ。もしこれが最終日なら、他のグループがホールアウトするのを見ているけどね」と冷静さを保ったフェン。前日のプロアマではパットが決まらず苦しんだが、この日は一転してパットが決まる心地よいプレーを楽しんだ。

　また、インクスターは3番で4パットのダブルボギーを叩くなど苦しいスタートとなったが、7番からパットが入り出し6連続バーディをマーク。「4パットした時には75を叩くかと思った。まさか65が出せるなんて…。6連続バーディが前にいつ出たかなんて覚えていない。5連続も記憶にないほど」と、自身も驚くほどのバーディラッシュでベテランの意地を見せた。（STATS-AP）