タイガー1打差2位タイ浮上、松山20位タイ! R.マキロイは予選落ち
2013年7月20日(土)午前6:14
タイガー・ウッズ(米)がじわりと順位を上げ、5年ぶりのメジャー優勝がいよいよ現実味を帯びてきた。
第142回 全英オープンは現地時間19日、スコットランドのミュアフィールドを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日より強さを増した風に各選手ともスコアメイクに苦しむ中、3バーディ、3ボギーのイーブンパー71にスコアをまとめたタイガーが通算2アンダーとし、単独トップに躍り出た49歳ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)に1打差の2位タイに浮上。メジャー通算15勝目に向け絶好のポジションを確保した。
「難しかった。風向きが昨日とは全く違っていたし、グリーンの速さも激変していたから…」と言いながらも、最終18番で3メートルのパットを沈め、明日に繋がるバーディで第2ラウンドを締めくくったタイガー。早い時間帯にホールアウトした時点ではタイガーの上にまだかなりのプレーヤーがひしめいていたが、時がたつにつれ強さを増す風に翻弄された選手たちが次々と脱落。結局上にいるのは欧州ツアー通算19勝の猛者ヒメネスだけという展開に。「凄く良い位置だと思う」とタイガーは過去3度の優勝(2000年、2005年、2006年)を誇る全英制覇に意欲。左ひじ故障の後遺症をまったく見せない本命は、週末も粘りのゴルフでメジャー獲りを目指すつもりだ。
その他の上位陣はタイガーと同じ2位タイに、この日3アンダー68の好スコアをマークしたメジャー未勝利のリー・ウェストウッド(英)の他、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ダスティン・ジョンソン(米)が並び、通算1アンダー6位タイに初日のトーナメントリーダー、ザック・ジョンソン(米)、マーティン・レアード(スコットランド)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)らがつける展開となっている。
フィル・ミケルソン(米)は3つスコアを落としたものの、通算1オーバーで昨年逆転負けの雪辱を期すアダム・スコット(豪)、ダレン・クラーク(北アイルランド)、チャール・シュワーツェル(南ア)、ブッバ・ワトソン(米)らとともに11位タイに踏ん張ったが、ローリー・マキロイ(北アイルランド)はカットラインに4打足りず116位タイの下位で無念の予選落ち。全米オープン覇者ジャスティン・ローズ(英)やルーク・ドナルド(英)、リッキー・ファウラー(米)、トム・ワトソン(米)らも予選で姿を消している。
一方、日本勢は松山英樹が3バーディ、5ボギーと出入りの激しいゴルフながら2オーバー73にスコアをまとめ、通算2オーバーで前日の21位タイからわずかながら順位を上げ20位タイで決勝ラウンド進出を決めた。また、片山晋呉が6つスコアを落としながらカットラインぎりぎりの通算8オーバー70位タイで予選をクリアしたが、その他の日本勢は苦戦を強いられた。
藤田寛之は3オーバー74と粘りを見せたが通算10オーバー97位タイで予選突破ならず。谷口徹が通算11オーバー108位タイ、久保谷健一が通算13オーバー126位タイ、丸山大輔は通算15オーバー140位タイで決勝ラウンド進出を逃した。井上信は前日より7つスコアの良い5オーバー76でプレーするも通算17オーバー147位タイに沈み、メジャー初挑戦の23歳、小平智は2日目連続で80台(80?81)と振るわず通算19オーバー150位タイでフィールドを去った。
≪全英オープンゴルフ選手権放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/theopen2013/