今季米女子ツアーで低迷している上田桃子とシーズン中盤以降調子を落としているロレーナ・オチョア（メキシコ）が久しぶりに好スタートを切った。

　同ツアーは今週、カナダ、アルバータ州カルガリーのプリディス・グリーンズG＆CCを舞台にCNカナディアン女子オープンを開催。現地時間3日に行われた第1ラウンドでノーボギーの4アンダー67をマークした上田桃子が、首位のアンナ・ローソン（豪）に3打差の5位タイにつけ、オチョアは2打差の3位タイと好発進を切った。

　上位はローソンに1打差の単独2位におよそ2年ぶりの優勝を狙うスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が続き、オチョアと同じ3位タイに昨年の全米女子アマチャンピオン、アマンダ・ブルーメンハースト（米）、上田と並ぶ5位タイにキム・ジョミ（韓）他。

「先週はショットがピンとは全く違う方向に飛んでいたけれど、今日は正確なショットが打てました。バーディチャンスに球が打てるとゴルフがとてもラク」とオチョア。18ホール中、グリーンを外したのは1ホールだけと、抜群の安定感で久々の上位スタートに笑顔も満開。今季は4月までに2勝を挙げたが、その後はトップ10を外す試合が続き、メジャーでの優勝争いはゼロ。ここ4試合連続で25位以内にも入れずにいることを考えると、この日の3位タイはそろそろ本格復調の兆しか？　「明日からの3日間もこの調子で行きたい」と今季3勝目に照準を合わせた。

　一方、上田もショットが好調で12番パー5では渾身のイーグルを奪うなど見せ場を作った。しかし18ホールのパット数が『31』は若干多すぎる。チャンスにもう少しパットを決められれば優勝の二文字が見えて来るはずだ。

　またカナダで今季2勝目を目指す宮里藍は、6つのバーディを奪いながらボギー2つ、ダブルボギー1つを叩き2アンダー69止まり。ポーラ・クリーマー（米）、カリー・ウェブ（豪）、ジュリー・インクスター（米）らと並び22位タイからのスタート。大山志保は1オーバー72、67位タイ。宮里美香は6オーバー77とふるわず、138位タイと大きく出遅れた。さらにここのところ好調だったミッシェル・ウィー（米）が、5オーバー76を叩き125位タイと苦戦を強いられている。

　ちなみに首位に立ったローソンはモデル業も兼任しており、欧米の雑誌で表紙を飾ることも。この日の好調の原因を「メンタルが良くなった。スコアを気にせず目の前のショットに集中出来た」と振り返り「昨年も同じオーストラリアのキャサリン・ハルがここで勝っているので、彼女に続きたい」と初優勝に意欲を見せた。