今季のメジャーチャンピオン4人が激突する米男子ツアー、PGAグランドスラム・オブ・ゴルフは現地時間18日、バミューダ諸島のポート・ロイヤルGCで第1ラウンドの競技を終了。22歳の全米オープン王者ローリー・マキロイ（北アイルランド）と、25歳の全米プロゴルフ選手権王者キーガン・ブラッドリー（米）が4アンダー67でプレーして首位の座を分け合った。

　初日のトーナメントをリードしたマキロイだが、この日は再三のバーディチャンスが入らずに苦しんだ。「（パットが入らず）少し不満だったよ。毎回ラインは読めてるのに…」と悔しそうな表情。それでも好調なショットを生かしてしっかりとスコアメイクし、同じ若手のブラッドリーと共に試合を引っ張っている。

　ブラッドリーは、1番で長いパットを沈めてようやくボギーと言う苦しいスタートだったが、2番のイーグルでこれを取り返すと、3番、6番とバーディを重ねていく。さらに7番では6番アイアンでの第2打が「人生最高のショット」と胸を張るほどの弾道を描き、2つ目のイーグルを奪取。バックナインで2つボギーを叩いたものの、マキロイと同じ4アンダーの好スコアをマークしてフィニッシュ。「素晴らしい1日だった。後半は少しスローダウンしたけど、いいプレーができたよ」と、笑顔を見せていた。

　元気いっぱいの若手2人とは対照的に、ベテラン2人は苦しいスタートを切った。マスターズ王者のチャール・シュワーツェル（南ア）は3オーバー74。全英オープン王者のダレン・クラーク（北アイルランド）は6オーバー77の大乱調で最下位に沈み、「スイングが良くないからショットも悪い。さらにパットも悪いんだから、いいスコアなんか出るわけがない」と苦笑するしかなかった。