02年以来勝ち星から遠ざかっているローラ・ディアズ（米）が『63』の爆発的スコアで初日をリードした。

　米女子ツアーは今週、中国・海南島の海口ウエストGCで新規トーナメント、グランド・チャイナ航空LPGAを開催。現地時間24日に行われた第1ラウンドで、ディアズが10バーディ（1ボギー）の猛攻を見せ単独トップに立った。

　2位には6アンダー66で回ったリー・スンワ（韓）が続き、5アンダー67の3位タイにH.J.チョイ（韓）とカレン・スタップルス（英）の2人。同ツアー唯一の中国人正式メンバーでルーキーのシャンシャン・フェンは3バーディ、1ボギーの2アンダー70でラウンドし、首位とは7打差ながら9位タイとまずまずの滑り出しを見せた。

　しかし、世界ランク2位のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）はイーブンパー72の平凡なスコア。同ランク3位のヤニ・ツェン（台）、今季初勝利が欲しいスーザン・ピーターセン（ノルウェー）らとともに24位タイからのスタートとなった。

　10バーディを量産して単独トップに立ったディアズは、前週のカパルアLPGAクラシックでも風の中、終始安定したプレーで3位に食い込む活躍を見せた。「先週だけじゃなく、今年はずっと調子が良いんです。このまま（スコアを）伸ばしていけば（優勝の）チャンスもあるんじゃないかと思います」と好調さをアピール。息子を持つママさんプロで、いつもは夫がキャディを務めている。だが、今週は長旅を懸念し、息子は夫が自宅に連れて帰り留守番中。その代わりプロゴルファーでもある兄弟のロンがバッグを担ぎ、全面的にバックアップをしてくれており、「プロだから本当に頼りになる」と二人三脚の第1ラウンドを振り返った。

　一方、地元一番人気のフェンは、初日アニカと同組のラウンドに「ずっと憧れていたから、少し緊張した」と本音を漏らした。しかし、中国の地図が描かれたシャツで、自分の出身地の説明をするなど、終始なごやかなムード。スコアはアニカより2つ良い2アンダーで「満足しています」とはにかんだ。

　また、この日はマクドナルドLPGA選手権でメジャーチャンピオンの仲間入りを果たしたツェンが、中国大地震の被災者に5万ドル（約471万円）の寄付することを発表。寄付金は教育財団を通し、四川省の高校生の支援に使われる。なお今大会に日本勢は出場していない。