44歳のスティーブ・ストリッカー（米）が大会3連覇に向けポールポジションを確保した。

　現地時間9日に行われた米男子ツアー、ジョン・ディア・クラシック（イリノイ州、TPCディアラン）の第3ラウンド。出だしの1番でいきなり25メートル近いバーディパットをねじ込んだストリッカーがノーボギーの8アンダー63をマーク。通算20アンダーとし後続に2打差をつけ単独トップに躍り出た。

　ストリッカーは同大会で2連覇しており、もし今週逃げ切って優勝を飾れば、タイガー・ウッズ（米）やジャック・ニクラウス（米）ら伝説のプレーヤーたちが成し遂げてきた同一大会3連覇の偉業を達成することになる。ストリッカー本人は「僕はロックスターでも何でもない。ただ淡々とゴルフをするだけ」と謙遜するが、40代にして年々強さを増しているのは周囲にとって大きな脅威。

「去年は3日目を終えて6打くらいリードしていたと思う。でも今年のリードは2打だけ。とにかく最終日もスコアを伸ばさなければ勝負にならない。ここまでの3日間と同じ気持ち、同じ作戦でチャンスを広げ出来るだけ沢山バーディをとっていきたい」とストリッカーは3連覇に向け攻めのゴルフを胸に誓った。

　そんな彼を追いかけるのが通算18アンダー単独2位につけるブレンドン・デ・ヨング（ジンバブエ）の他、通算17アンダー単独3位に前日トップのチェズ・リアビ（米）、通算16アンダー単独4位にカイル・スタンレー（米）。さらに、今季2勝のマーク・ウィルソン（米）がキャメロン・パーシー（豪）と並び通算13アンダー5位タイにつけており、虎視眈々と逆転優勝を狙っている。

　尚、今田竜二はカットラインに1打及ばず予選落ちに終わっている。