世界ランクNo.2のリー・ウェストウッド（英）が、全米オープン前哨戦となる米男子ツアー、フェデックス・セントジュード・クラシック（現地時間9?12日／テネシー州、TPCサウスウインド）に出場し、初のメジャータイトルに備える。

　同大会ディフェンディング・チャンピオンのウェストウッドは、来週コングレッショナルCC（メリーランド州）で行われる大一番への準備としてもいい機会だと考えている。「コースは違うけど、全米オープンではフェアウェイに打って、グリーンに乗せることが何よりも大切だからね」。安定したプレーをすれば、好スコアが出るここで手ごたえをつかんで、初のメジャー制覇に自信をつけたいところだ。

　昨年は先にホールアウトしてコースを去ろうとしていたところ、上位陣が崩れてプレーオフになり、米ツアー2勝目を手にした。「優勝できると思っていても勝てないこともあれば、他の人が勝つと思っていてもそうじゃないときもある。しっかりいいスコアを出しておけば、あんなこと（昨季大会の優勝）もあるんだよ」と笑い、連覇を達成してから全米オープン優勝へと突き進むつもりでいる。

　地元在住でメジャー2勝のジョン・デイリー（米）もスポンサー推薦で出場。最近は、米ツアー出場権がなく、欧州などでプレーすることが多かったがここでは人気者だ。相変わらず大叩きをすることもあるが、はまればビッグスコアを出せる実力はあるだけに、久々にリーダーボードをにぎわせて欲しいところだ。

　また、全米オープン最終予選でプレーオフの末、本戦切符を勝ち取ったセルヒオ・ガルシア（スペイン）や全米オープン2勝の実績を持つレティーフ・グーセン（南ア）、今田竜二らも参戦。蒸し暑さがあたり前のメンフィスを舞台に、様々な思惑を持った面々が激突する。