将来アメリカのゴルフ界を背負って立つと目される16歳の“レクシー”ことアレクシス・トンプソン（米）が好スタートを切った。

　米女子ツアーのナビスターLPGAクラシック（アラバマ州、RTJゴルフトレイル）が現地時間15日に開幕。初日のこの日、年末のQスクール（プロテスト）でLPGA正式メンバー入りを目指すトンプソンが7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマーク。7アンダー65で回り単独トップに立ったルーキーのジェニファー・ジョンソン（米）に1打差の単独2位と好発進を切った。

　首位と2打差の3位タイにベッキー・モーガン（ウェールズ）、アリソン・ウォルシュ（米）が続き、4アンダー68で回ったスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が2週連続優勝を狙うロレックスランキング（女子世界ランキング）1位のヤニ・ツェン（台）、今季メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権覇者のステイシー・ルイス（米）らと並び5位タイにつけている。

　素晴らしい出足を見せたトンプソンは第1ラウンド、18ホールすべてでパーオンに成功。「もったいないパットもあった」と言うが7つのバーディを奪って、念願のツアー初Vに向け絶好のポジションを確保した。すると「フェアウェイが広いので得意なドライバーを多用することが出来ます。目の前のショットに集中することが出来たし、すべてが良い方に転がった気がします」と満足げな笑顔を見せた。

　7月のエビアン・マスターズに参戦し、フランスからの帰国直後に受けたQTファーストステージ（Qスクール予選会）では「ハードスケジュールでクタクタだった」と言うものの後続に10ストロークの大差をつけてトップ合格し、格の違いを見せつけた。もし今大会で優勝すれば年末のQTファイナルステージを受けずに来季以降の出場権を獲得出来る。ツアー史上最年少Vを目指す“レクシー”の戦いに注目だ。

　一方、日本勢ただひとり出場の野村敏京も健闘。好調なパットで5バーディ（2ボギー）を奪って3アンダー69でラウンドし、12位タイとまずまずの立ち上がり。現在賞金ランク95位と来季のシード権にはまだ手が届いていない。前週のウォルマートNWアーカンソー選手権でマークしたシーズンベストの25位タイを上回る成績を目指したい。

　また次週のソルハイムカップ（23?25日／アイルランド、キリーン・キャッスル）参戦組は、モーガン・プレセル（米）が野村と同じ12位タイにつけたが、ポーラ・クリーマー（米）は1オーバー73で47位タイ、クリスティー・カー（米）、ミッシェル・ウィー（米）は2オーバー74と崩れ70位タイと出遅れている。