現地時間1日に開幕する2年に1度の名誉をかけたゴルフの欧米決戦、ライダーカップ（ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート）。大会前日、米国コリー・ペイビン(米）と欧州コリン・モンゴメリー（スコットランド）の両主将が会見を行い、初日のフォーボールの組み合わせを発表した。

　チームに勢いをつける役割を担う第1組は、ミケルソン＆ジョンソンvsリー・ウェストウッド（英）＆マーティン・カイマー（独）。決戦を前にミケルソンは「リーは本当に上手な選手。マーティンもメジャー（2010年全米プロ）に勝っているし、2人ともいいプレーをすると思う。ダスティンと僕は、強敵ヨーロッパチームを相手に最初にプレーすることを楽しむよ」と、笑顔を見せた。

　2組目はスチュワート・シンク（米）＆マット・クーチャー（米）vsローリー・マッキルロイ（北アイルランド）＆グレアム・マクドウェル（北アイルランド）。実は、モンゴメリー主将はこちらの組を最初にプレーさせるつもりだったが、ウエストウッドの熱心な願いを聞き入れ「彼に(トップスタートの）名誉を渡すことを決めた」という。

　第3組では、タイガー・ウッズ（米）＆スティーブ・ストリッカー（米）vsユアン・ポルター（英）＆ロス・フィッシャー（英）が激突する。今季未勝利のタイガーが、チームのためにどこまで貢献できるか。米国の命運を握っていると言ってもいいだけに、注目の対決だ。

　第4組はブッバ・ワトソン（米）＆ジェフ・オーバートン(米）vsルーク・ドナルド(英）＆パドレイ・ハリントン（アイルランド）。欧州の実力者に、米国チームのルーキー2人が体当たりでぶつかる対戦は「こう来るとは思わなかった」と、モンゴメリー主将が思わず漏らしたほど意表を突いた組み合わとなった。だが、ペイビン主将は「きっとクレージーにやってくれるよ」と不敵な笑みを浮かべて彼らの勝利に期待している。

　12人ずつの戦士が激突する同大会。初日にフォーサム、フォーボール、2日目はフォーボール、フォーサムがいずれも4マッチずつ行われ、最終日は全員がプレーするシングルス12マッチのスケジュールが組まれている。天気予報は初日から雨続きとウェールズでは珍しくもない天候だが、これが勝負にどう影響するのか。モンゴメリー主将は「最初が肝心。弾みをつけてそのまま行きたいからね」と言うが、今回も激戦必至の様相だ。