フェデックスカップポイントランクトップ30入りをかけたサバイバルレースが開幕。それぞれの想いを込めた戦いの初日は、ジャスティン・ローズ（英）がコースレコードに迫る勢いでリーダーボードの最上段を射止めた。

　米男子ツアーのプレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権（イリノイ州、コグ・ヒルG＆CC）は現地時間15日、第1ラウンドの競技を終了。2009年にタイガー・ウッズ（米）がコグ・ヒルG＆CCで記録したコースレコード（9アンダー62）にあと1打と迫る8アンダー63で回ったローズが、現在ポイントランクのトップを走るウェブ・シンプソン（米）と、今季2勝を挙げているマーク・ウィルソン（米）に2打差をつけ単独トップに立った。

　ローズは現在ポイントランク34位。同ランクトップ30のみ出場が許される次週のザ・ツアー選手権（22?25日／ジョージア州、イースト・レイクGC）の出場権をまだ確定させておらず、今大会での一発逆転を狙って奮闘中。「こんなに良いスコアが出るとは思ってもいなかった。コンディションが難しかったので我慢のゴルフを心がけた。その結果が文句なく今年1番のゴルフに繋がった。ゴルフ人生の中でも5番以内に入るくらいの好プレーだったよ」と9バーディ、1ボギーの内容に達成感を滲ませたローズ。「失うものは何もない。このままでは最終戦に進めないのだからダメもとで思い切ってプレーするだけ」と邪心を捨て自らのゴルフに徹することを誓っていた。

　その他上位は通算4アンダー単独4位に崔京周（韓）、通算3アンダー5位タイに昨季のフェデックスカップ王者ジム・フューリック（米）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）、ジョン・センデン（豪）の3人。ザ・ツアー選手権の出場権だけでなく、ザ・プレジデンツカップ（現地時間11月17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）への自力出場権獲得がかかるリッキー・ファウラー（米）は2アンダー69で回り、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ロバート・カールソン（スウェーデン）らと並ぶ8位タイとまずまずの滑り出しを見せたが、このままの順位では両大会とも出場権は獲得出来ない。ちなみに、ファウラーが自力でプレジデンツカップに出場するためには今大会で単独2位、すなわちキャリアベストフィニッシュが必要だ。

　その他、世界ランキング1位のルーク・ドナルド（英）はこの日バーディを1つも奪えず2ボギー、1ダブルボギーの4オーバー75を叩き、出場70名中56位タイと大きく出遅れた。また、中尺パターでプチスランプ脱出を狙うフィル・ミケルソン（米）も1オーバー72にとどまり、アーニー・エルス（南ア）、マット・クーチャー（米）らとともに37位タイとスタートダッシュはならなかった。

　尚、今大会に日本勢は出場していない。