石川&松山のライバル、ノ・スンヨルがツアー初V!
2014年4月28日(月)午前9:42
石川遼&松山英樹と同じ年のライバル、ノ・スンヨル(韓)が一足先に嬉しい米男子ツアー初優勝を飾った。
同ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズは現地時間27日、ルイジアナ州のTPCルイジアナを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日まで54ホールノーボギーの完璧なゴルフで初Vに王手をかけていたノはこの日、出だしの1番で短いパットを外していきなりボギーを叩くも4バーディ、3ボギーの1アンダー71にスコアをまとめ、通算19アンダーで逃げ切って初の栄冠に輝いた。
尊敬する母国の先輩、崔京周(韓)が2002年にツアー初優勝を挙げた特別な大会。初優勝のプレッシャーをはね除けたノは終始安定したゴルフで2位に入ったアンドリュー・サボボダ(米)とロバート・ストレブ(米)に2打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。
「先週と先々週、韓国に帰って英気を養って来た。今週はリフレッシュした状態で気持ち良く試合に臨むことが出来て、昨日まではほぼ完璧なゴルフ。今日は(風で)少し苦しんだけれど逃げ切れて良かった。韓国で悲しいニュース(韓国旅客船沈没事故)があったので、母国の人々に明るいニュースを届けられて幸せ」と実感を込めたノ。
欧州ツアーを18歳で制した実力者も昨年は結果を出せずシード落ちの屈辱を味わった。スランプを経てひと回り大きくなったノが今度は憧れのアメリカで一番欲しかった勝利を手に入れた。Y・E・ヤン(韓)とチャーリー・ウィー(米)からシャンパンシャワーの祝福を受け、クールな22歳は静かに喜びを噛みしめた。
かつて崔の活躍が丸山茂樹の闘争心を刺激し、丸山は米ツアー3勝という金字塔を打ち立てた。今度はノの優勝に石川や松山が続く番だ。今後の日本勢の活躍にも注目したい。
その他、通算16アンダー単独4位にジェフ・オーバートン(米)が入り、専属キャディの父親が大会直前に亡くなり「キャディの家族のために戦う」と誓ったロバート・ギャリガス(米)がこの日のベストスコア8アンダー64をマークし通算14アンダーでチャーリー・ホフマン(米)らと5位タイに食い込んだ。
最終組で優勝を狙ったキーガン・ブラッドリー(米)は3オーバー75と自滅し通算13アンダー。ジャスティン・ローズ(英)らと並び8位タイに終わっている。
尚、今大会に日本勢は出場していない。