タイガー・ウッズ（米）が87位タイと大きく出遅れた米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権（現地時間3日／マサチューセッツ州、TPCボストン）の第1ラウンド。苦戦を強いられたのはタイガーだけではなかった。

　前週予選落ちを喫し、リベンジを誓う世界ランク2位のフィル・ミケルソン（米）は4つのバーディを奪いながらボギーを2つ叩き、2アンダー69で61位タイ発進。また、レギュラーシーズンのフェデックスカップポイントランクNo.1でプレーオフシリーズにコマを進めたアーニー・エルス（南ア）も17番パー4で第2打をカップインさせイーグルを奪いながら、前半でダブルボギーを叩くなど出入りの激しいゴルフで1アンダー70止まり。74位タイの下位に沈んでいる。

　さらに来月ウェールズで行われる欧米チーム対抗戦のライダーカップに、コリン・モンゴメリー（スコットランド）欧州チーム主将がキャプテン推薦として起用を決めたパドレイ・ハリントン（アイルランド）は2ダブルボギーの乱調で3オーバー74。出場99選手中、スコア的には下から2番目となる96位タイからのスタートを余儀なくされた。

　ハリントンは世界ランク8位のポール・ケイシー（英）、今季米ツアー2勝のジャスティン・ローズ（英）を抑えて同カップ出場を決めているだけに、このまま予選落ちしてプレーオフシリーズ第3戦のBMW選手権に進出できないとなると、キャプテン推薦のあり方を含め物議をかもし出しそうだ。

　接近しているハリケーン“アール”の影響で今後風雨が強まりそうな気配のボストン地区。ビッグネームたちの運命やいかに…？