16歳になったスーパーアマチュア、リディア・コ（ニュージーランド）が圧巻のゴルフで後続に5ストロークの大差をつけ大会連覇を達成した。

　米女子ツアーのCNカナディアン女子オープンは現地時間25日、カナダのロイヤル・メイフェアGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位に1打差の2位タイからスタートしたリディア・コが序盤からチャージをかけ7バーディ（1ボギー）を量産。6アンダー64の好スコアで通算15アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位に入ったカリーン・イシャー（仏）に5打差をつけ2011年の全英リコー女子オープンでヤニ・ツェン（台）が連覇を飾って以来2年ぶり、アマチュアとしてはもちろん初めて同一大会2年連続Vの大記録を打ち立てた。ちなみにアマチュアでツアー2勝を挙げた選手もリディア・コが初だ。

　CNカナディアン女子オープンは、昨年15歳4か月2日のツアー最年少優勝を成し遂げたリディア・コにとって思い出の大会。普通ならプレッシャーがかかるところだが、驚異の16歳はまったく動じることがなかった。単独トップで最終日を迎えた売り出し中の24歳、キャロライン・ヘドバル（スウェーデン）がスコアを伸ばせずズルズル後退。2位タイから逆転を狙ったスーザン・ピーターセン（ノルウェー）まで終盤に2つのボギーとダブルボギーを1つ叩いて急降下した。経験豊富なはずの選手たちがリディア・コの前ではまるでヘビににらまれたカエルのようで、実力を発揮出来ず敗れ去った。

　結局ヘドバルは通算9アンダーでブリタニー・リンシコム（米）と並び3位タイ。ピーターセンは通算7アンダー7位タイに終わっている。

　優勝したリディア・コは2012年と2013年シーズン、ツアーに14回出場しているが予選落ちはゼロ。今季は5試合でトップ10入りを果たしており、この勝利でロレックスランキング（女子世界ランキング）も19位から7位にジャンプアップすることが確実となった。

　日本勢では宮里美香が後半3バーディを奪って前半のつまずきを取り戻し1アンダー69にスコアをまとめて通算4アンダー13位タイに入ったのが最高。宮里藍は前半3バーディを奪って追撃態勢に入ったがバック9は2バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフで1アンダー69止まり。通算2アンダー20位タイに終わっている。

　初日好スタートを切った上田桃子は2日目以降スコアを伸ばせずこの日も4オーバー74。通算7オーバーは56位タイの下位に沈んだ。尚、有村智恵は決勝ラウンド進出を逃している。