矢野東が正念場を迎えている。

　カリフォルニア州ボーモント（オークバレーGC）を舞台に現地時間18日から開催されている米男子ツアーQスクール（クォリファイング・スクール）セカンドステージ。第3ラウンド（現地時間20日）のこの日、矢野は1アンダー71とスコアを伸ばし切れず、通算3アンダー38位タイに低迷。ファイナルステージ（最終クオリファイ）に進出するためには、この大会でトップ20入りを目指さなければならず、18ホールを残して苦しい戦いを強いられることになった。

　この日の矢野は快調な滑り出し。スタート直後の2番でバーディを奪うと、9番パー5でイーグル奪取に成功するなど前半を3アンダーで折り返す。ところが続く10番でダブルボギー。12番ではバーディを奪い返したものの、最終18番をボギーとして1アンダー71にとどまった。

　以前からアメリカ志向が強く、ここ数年何度もQスクール受験を模索したが、昨年は賞金王争いの渦中で断念するなど、今回ようやく念願叶っての挑戦と相成った。それだけに気合いが空回りした観もあるが、最終日は気持ちを切り替え攻めのゴルフで逆転トップ20入りを目指したい。