アメリカとヨーロッパが名誉と威信をかけてチーム戦で激突する女子版のライダーカップことソルハイムカップが、いよいよ現地時間21日にイリノイ州シュガーグローブのリッチ・ハーベスト・ファームを舞台に開幕する。

　今大会の目玉はアメリカチームのキャプテン推薦で初出場が決まったミッシェル・ウィー。出場権を決めるポイントランク上位での出場はならなかったが、ベス・ダニエル主将がジュリー・インクスターとともにチーム入りを切望したのがウィーだった。

　アマチュア時代からナショナルチームのメンバーとして国際的なチームマッチに参戦してきた経験を持つウィーだけに「マッチプレーは相手との心理戦もある。でも大事なのはいかに自分のゲームに徹するか」と冷静に心構えを口にする。「でも練習ラウンドをしているだけで、周り（ギャラリー）から名前を呼んでもらえたりして、ホームで戦う心強さを感じている。それをアドバンテージにかえたい」と抱負を語った。

　ソルハイムカップは欧米各12名の精鋭が初日、2日に2人一組のフォーサムまたはフォーボール方式で勝敗を競い、最終日にシングルマッチを行ってポイント（勝ち＝1ポイント、引き分け＝0.5ポイント、負け＝0ポイント）を多く稼いだチームの勝利。2年に1度、舞台をアメリカとヨーロッパを交互に移すが、アメリカで行われた際に米チームは未だ負けなし。今回も下馬評ではポーラ・クリーマー、クリスティー・カー、モーガン・プレセル、ナタリー・ガルビスらを擁する米チームの優勢が伝えられている。

　しかし強いアメリカを相手に戦いを挑むアリソン・ニコラス（英）率いるヨーロッパチームも、今年のメジャーチャンピオン、カトリーナ・マシュー（スコットランド）やアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）ら強力なメンツを揃えている。果たして勝利の女神はどちらのチームに微笑むのだろうか？

　大会初日の午前中にはフォーボール4マッチが行われ、1組目でクリーマー＆カーがスーザン・ピーターセン（ノルウェー）＆ソフィー・グスタフソン（スウェーデン）と対戦。2組目はアンジェラ・スタンフォード＆インクスターがヘレン・アルフレッドソン（スウェーデン）＆タニア・エロセギ（スペイン）と、3組目でブリタニー・ラング＆ブリタニー・リンシコムがローラ・デービーズ（英）＆ベッキー・ブリュワートン（ウェールズ）と激突。4組目でプレセル＆ウィーがマシュー＆マリア・ヨース（スウェーデン）に挑む。