名誉をかけた欧米決戦ライダーカップ（現地時間10月1?3日、ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート）の出場選手選びに、コリー・ペイビン米国チーム主将が苦悩している。

　今季最後のメジャー大会、全米プロゴルフ選手権の結果を最後に、成績によるライダーカップポイントランキングでチーム入りする8人が決定したが、エースのはずのタイガー・ウッズは同12位で自動選出はならなかった。すでにメンバーとなることが決まった8人は、フィル・ミケルソン、ハンター・マハン、ブッバ・ワトソン、ジム・フューリック、スティーブ・ストリッカー、ダスティン・ジョンソン、ジェフ・オーバートン、マット・クーチャー。それぞれが実力者だが、タイガーだけでなく、ザック・ジョンソンやルーカス・グローバー、アンソニー・キムらがメンバー入りできておらず、残り4人の主将推薦選手について、ペイビン主将が頭を悩ます状況に追い込まれているのだ。

　推薦選手の発表は9月7日。あとは主将の胸算用ひとつだが、ペイビンは大会主催のPGAオブ・アメリカにランキングを継続してもらえるよう要請。そのまま使うわけではないが、選手選びの参考にしようとしているようだ。

「あと3週間で何が起こるかみてみたい。それがとても重要だからね。誰かがいいプレーをしたらそれはとても大切なことだ」と米国時間16日に会見したペイビン。注目のタイガーについて問われると「どんどんよくなっては来ているし、チーム入りしたいと思っているはずだ。僕のリストの中では上のほうにいるよ。でも、9月7日まではみんなの事を見たいと思う」と明言を避け、今後の成り行きを見守るつもりのようだ。