ツアー開幕以来ほぼすべての試合で予選落ちを繰り返してきたルーキーが、起死回生のホール・イン・ワンで優勝戦線に浮上した。

　現地時間19日に行われた米男子ツアーのトランジションズ選手権（フロリダ州、インニスブルック・リゾート）第3ラウンド。昨年のQスクールを突破し今季ツアーデビューを飾った25歳のスコット・スターリングス（米）が、8番パー3でホール・イン・ワンを達成。この日5アンダー66の好スコアで回り、首位のジャスティン・ローズ（英）に2打差の通算11アンダー4位タイへ順位を上げた。

「正直今週は試合に出られないと思っていたから、推薦をもらって出場することができて（優勝争い圏内の）良いポジションで戦えるのはとても嬉しい」と、参戦1年目でのツアー初Vも夢ではない好位置につけたスターリングス。今季すでに6試合に出場しているが、初戦から5試合連続予選落ちが続き、前週のプエルトリコ・オープンでようやく予選をクリアし42位タイに入ったばかり。「あれで気分が変わった」と手応えをつかみ、今週は好調なパットで上位進出を目指している。

　スターリングスは来週3月25日が満26歳の誕生日。「旅には必ず家から自分の枕を持って行く」というルーキーの最終日の戦いぶりに注目だ。