セルヒオ・ガルシア（スペイン）が、手の負傷を乗り越えて米ツアー今季初戦に挑む。

　米男子ツアーの今季第6戦AT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマが現地時間11日に開幕する。6月に10年ぶりに全米オープンが開催されるペブルビーチGL、モントレーペニンシュラCC、スパイグラス・ヒルGCの3つのコースを舞台に、プロとアマが同じ組でラウンドする変則トーナメントとなる。

　2000年の全米オープンでタイガー・ウッズ（米）が、2位タイに15打差をつけ優勝した舞台となったペブルビーチGL。今年は全米オープン開催を控えているとあり、トッププレーヤーたちは揃ってその下見モードを隠そうともしない。メジャー未勝利で、今年こそはと目論むガルシアもその一人。2001年以来9年ぶりとなる今大会出場もその表れだ。年末年始は手の治療に専念していたが、復帰後の欧州ツアー中東シリーズではまずまずの結果を残しており、メジャー優勝への確実な布石として大切な今大会に気合十分で臨む。

　全米オープン2勝の経験を持つレティーフ・グーセン（南ア）のように「今週プレーする理由のひとつは、全米オープンのコースの練習に最高だから。コースの変わり方を見るのが楽しみだね」と改造されたコースをしっかりと見ながら練習ラウンドをこなす。一見、アマチュアと和気あいあいのラウンドのようだが、水面下ではメジャータイトルを目指す強烈な前哨戦が繰り広げられる。

　その他、世界ランキングNo.3に転落したフィル・ミケルソン（米）、ディフェンディング・チャンピオンのダスティン・ジョンソン（米）、ライダーカップ副主将に選ばれ選手としてのチーム入りをあきらめていないデービス・ラブIII（米）、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）ら実力者も勢揃い。さらに新人王レースを引っ張るアレックス・プルー（米）も隙あらば初優勝をと激戦が予想される。

　日本勢は、今季米男子ツアー2戦目となる石川遼と好調が続く今田竜二が出場する。