来季のシード権を確定させ勢いに乗るデビッド・デュバル（米）が9年ぶりの優勝を狙う。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第4戦、ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン（ネバダ州、TPCサマリン）が現地時間21日に開幕。前週のフライズ・ドットコム・オープンで6位タイに入り賞金ランク99位となったデュバルは、ランク上位125名に与えられる賞金シードが安泰となり、心置きなく2001年全英オープン以来となるツアー通算14勝目に向かってプレーする。

　メジャー王者となり一時はタイガー・ウッズ（米）を抑え世界ランクNo.1の座にもついたが、故障やプライベートの傷心などの影響で大スランプに陥っていたデュバル。子育てに熱中し過ぎてツアーから離れかけた時期もあったが、時間をかけてゴルフへの情熱を取り戻すと同時に調子も上げて、じわじわと復活。来季シードの心配もなくなり、“背水の陣”から解放されて出場する今週は元気一杯。怖いものなしのゴルフで、往年の力を見せ付けようと意気込んでいる。

　また、前週のフライズ・ドットコム・オープンでデュバルと同じ6位タイに食い込んだ今田竜二にも注目。初日から好調なプレーを続け今季最高位でフィニッシュし、賞金ランク101位で来季シードも確実となっているだけに、重圧がなくなった今大会で2年ぶりの米ツアー優勝を狙う。

　一方、デュバルや今田とは逆に賞金ランク125位圏内が危うい選手たちは必死の戦いが続く。シーズンも残るは今大会と最終戦チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックの2試合だけ。サバイバルレースのクライマックスがいよいよ近づいてきた。