期待のルーキー、リッキー・ファウラー（米）がようやく本領を発揮し始めたようだ。

　現地時間29日に行なわれた米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープン（カリフォルニア州サンディエゴ、トリーパインズGC）第2ラウンド。難しい方のサウスコースを回ったファウラーは前半（10番スタート）3バーディを奪って勢いに乗るかと思われたが、後半に入ると失速。ボギーを1つ叩いて2アンダー70止まり。それでも通算7アンダーは首位タイの今田竜二らに4打差の10位タイとまずまずのポジションを確保した。

　昨年ツアーデビューを飾ってすぐにトップ10入りし、フライズ・ドットコム・オープンではプレーオフに進出。敗れたものの2位タイに食い込み、ポスト、タイガー・ウッズ（米）の有力候補として騒がれたもの。難関のQスクールも順当にクリアし、今季のツアーフル参戦権を手に入れた。そこまでは良かったが、本人にとって初戦となったソニー・オープン・イン・ハワイ、2戦目のボブホープ・クラシックで2試合連続予選落ちを喫し「ハワイに行く途中、太平洋で（良かったスイングを）落としちゃったのかな？」と言うほど、不調に喘いでいた。

　だが今週の舞台トリーパインズを「（サウスコースは）世界で一番好きなコース」と明言しており、10位タイの現状も「こういう位置で戦いたかったんだ」とやる気満々。残り2日、果たしてファウラーが今田を脅かす存在になるか注目だ。