全米オープンで悔しい思いを味わったタイガー・ウッズ（米）とダスティン・ジョンソン（米）が、米男子ツアーのAT＆Tナショナル（現地時間1?4日、ペンシルベニア州アロニミンクGC）予選ラウンド同組で激突する。

　グラエム・マクドウェル（北アイルランド）が欧州勢待望の勝利を飾った2週間前の全米オープンで、タイガーは4位タイで惜しくもメジャー15勝目を逃した。一方のジョンソンは3打差の単独首位で3日目を終えながら、最終日に82と崩れて自滅。結局8位タイに終わっている。

　タイガーはスキャンダルからの復活以降勝てずに苦しみ、メジャー大会でもマスターズ、全米オープンはいずれも4位タイ。かつて自らがホスト務めていた今大会でそろそろ今季1勝目を挙げたいところ。だが、5月にはスイングコーチのハンク･ヘイニー氏と決裂しており、復活を手助けするものがいない。これをタイガーはビデオを見ることで克服しようとしている。自分だけの力で復活し、2週後の全英オープンに間に合わせることができるのか、正念場は続く。

　26歳のジョンソンは「あれはタフな一日だった。それからいかに早く抜け出すかだよ」と、全米オープン後遺症を拭い去ろうと必死になっている。そのために勝利は何よりの薬になるに違いない。

　その他、今田竜二、ジャスティン・ローズ（英）、ジム・フューリック（米）、デービス・ラブIII（米）、ルーカス・グローバー（米）、Y・E・ヤン（韓）らが出場し、激戦を繰り広げる。

　なお、AT＆Tナショナルは例年首都ワシントン近くのコングレッショナルCC（メリーランド州）で開催されるが、同コースが2011年全米オープンに備えて改造中のため、今年は舞台を変えて行われる。