初日から首位を走った28歳のビル・ハース（米）が前日までの貯金を活かし、逃げ切って今季2勝目を達成した。

　2年に1度の名誉をかけたゴルフの欧米決戦、ライダーカップの裏で行われていた米男子ツアーのフォールシリーズ初戦、バイキング・クラシック（ミシシッピ州、アナンデールGC）は現地時間3日、最終ラウンドの競技を終了。ハースは1番でいきなりボギーを叩くなど5バーディ、5ボギーと出入りの激しいゴルフでハラハラさせたものの、後続も足踏みで追いかけてくる選手がおらず、2位に入った51歳のマイケル・アレン（米）に3打差をつけ余裕の勝利を飾った。

　フェデックスカップのプレーオフシリーズでは、3戦目のBMW選手権を終えポイントランク31位。トップ30のみに出場が許される最終戦のザ・ツアー選手権出場を次点で逃したハースは、その悔しさをフォールシリーズ初戦で見事晴らして見せた。奇しくもこの日チャンピオンズツアーで連覇を狙った父、ジェイが17位タイに甘んじる中での自身初の完全V。シーズン序盤のボブホープ・クラシックで初優勝を挙げたときは、内緒で観戦に訪れた父が見守る中での勝利だったが、今回は誰の力も借りず他を寄せ付けない圧勝だった。

　その他上位は通算11アンダー、3位タイにD.J.トラハン（米）とブレンドン・デ・ヨング（ジンバブエ）が入り、通算10アンダー、5位タイにジョナサン・バード（米）、クリス・ストラウド（米）ら。

　なお、予選落ちを喫した今田竜二はこれで賞金ランク2ダウンの108位となり、今後は残り4試合で、上位125位までに与えられる賞金シード（来季の出場権）死守を目指すこととなった。