不倫スキャンダルが発端となり、無期限の謹慎生活を送っていたタイガー・ウッズ（米）が、メジャー初戦のマスターズ（現地時間4月8?11日、ジョージア州オーガスタナショナルGC）でツアーに復帰することが分かった。

「マスターズは自分がはじめて優勝したメジャー。大きなリスペクトがある。ゴルフから遠ざかる長くて必要な時間の後、オーガスタでシーズンを始める準備は整った。このメジャーはいつも、プロとしての自分にとって特別な大会」と、16日に声明を発表したタイガー。次週のアーノルド・パーマー招待で復帰し、落ち着いてからマスターズという予想を裏切り、メジャーでの復帰を選んだ。

　昨年11月末に自宅近くで車の事故を起こして以来、次から次へと女性スキャンダルが噴出。その後、セラピーを受け2月に謝罪会見を行ったが、質問をシャットアウトしたこともあり、復帰となれば注目度は予測できないほど高い。しかし、プライベートの招待競技であるマスターズが他のメジャーと大きく違うのは、パトロンと呼ばれるギャラリーや取材可能なメディアが極めて限られているというところ。つまり、本当のゴルフ関係者以外の人物はコース内に入れないことから、比較的雑音が少ないのでは？　とも見られている。

　昨年11月のJBウェア・マスターズ以来となる大会出場に燃えるタイガー。試合に出たい気持ちは強いに違いないが、待ち構えているのはやはり茨の道。そんな中でブランクをものともせず、世界ランクNo.1の男としての存在感をプレーで示したいところだ。