今大会から4週続けて行われるフロリダシリーズが国際色豊かに幕を開けた。

　現地時間4日開幕のフロリダシリーズ初戦ザ・ホンダ・クラシックは、PGAオブ・アメリカが本拠地を構えるフロリダ州のPGAナショナルを舞台に第1ラウンドの競技を終了した。伏兵のマイケル・コーネル（米）とネーザン・グリーン（豪）の2人が首位を並走し、オリバー・ウィルソン（英）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）、アレシャンドレ・ローシャ（ブラジル）が1打差の3位タイから追走。さらに3アンダー67の6位タイにビジェイ・シン（フィジー）、ブッバ・ワトソン（米）らが続いている。

　この日早い時間にスタートしたグリーンは、豪州の海岸育ちという特性を生かして風の強いコンディションを見事にクリア。「これまでよりグリーンが速いとは感じない。自分のベストラウンドは、いつも風の強い日なんだ。ボクは他の選手みたいに風は不安要素じゃないからね」と笑顔を見せた。

　また同じく首位タイのコーネルは、第1ラウンドをわずか24パットでプレー。イーグルを奪取した3番パー5がこの日のハイライトだったが、要所要所で鮮やかなパッティングが光った。今季はQスクールを突破して出場権を獲得。それだけにこのビッグチャンスを生かしたいところだ。

　一方、1打差3位につけたビジェガスは「今日は本当に忍耐が必要だった。特に12番、13番は風が強かった」と苦笑。今週は地元・コロンビアで行われたネイションワイドツアーにも顔を出したため、大会前日にようやく現地入りという厳しいスケジュールだったが、それをものともしないプレーぶりは流石だった。

　その他、欧州賞金王のリー・ウェストウッド（英）とマスターズ王者アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）は、1アンダー69で19位タイとまずまずのスタート。しかしパドレイ・ハリントン（アイルランド）、ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、ジーブ・ミルカ・シン（インド）、マイク・ウィアー（カナダ）らは1オーバー71で43位タイと出遅れ、アーニー・エルス（南ア）も3オーバー73で72位タイに低迷。セルヒオ・ガルシア（スペイン）は4オーバー74の93位タイ、ディフェンディング・チャンピオンのY・E・ヤン（韓）に至っては、9オーバー79の大叩きで139位タイに沈んでいる。

　なお、日本選手は出場していない。