例年大盛り上がりの大会で、一番人気のフィル・ミケルソン（米）が今季初優勝を狙う。

　米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンは現地時間25日、アリゾナ州のTPCスコッツデールを舞台に開幕する。先週のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権を欠場し家族でバケーションを過ごしたミケルソンは、すっかりリラックスして西海岸シリーズ最終戦となる今大会に乗り込んでくる。

　世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズ（米）がスキャンダルで休んでいる間にNo.1の座に近づくかと思われたミケルソンだが、No.2の地位までスティーブ・ストリッカー（米）にあけ渡してしまった。しかし、天才レフティはそんな声をものともせずに相変わらずのマイペースで、大会3勝目に挑む。

　昨年、一昨年と大会期間中を通じて50万人以上のギャラリーが押し寄せた今大会は、メジャー大会でもないのに大盛り上がる大会として知られている。ゴルフファンの騒がしいほどの熱狂ぶりを嫌う選手もいるが、ここで強い選手はギャラリーのエネルギーを味方につけ勝利を収めている。昨年の優勝者となったベテラン、ケニー・ペリー（米）もそのひとりで、今季のシニアデビューを前にまだまだレギュラーツアーで勝つ気満々とあって、連覇を目論んでいる。

　その他、先週のマッチプレーで優勝し世界ランクトップ10入りを果たしたイアン・ポルター（英）、マーティン・カイマー（独）ら欧州の実力者たち、チャンピオンズツアーで初優勝を飾った92年マスターズ王者のフレッド・カプルス（米）、ミケルソンと同じく過去大会2勝しているJ.B.ホルムズ（米）やデービス・ラブIII（米）、今田竜二も出場。大観衆の喝采を浴びるのは誰か？　戦いの幕は間もなく切って落とされる。