アイルランドチームがイタリアチームとスウェーデンチームに1ストロークの僅差ながら、初日からの首位をキープした。

　28か国の代表選手を一堂に会し、世界一をかけて団体戦で激突するオメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップゴルフは、中国・深センのミッションヒルズGCを舞台に現地時間の28日、フォーボール方式（2人のうち良い方のスコアを採用する）による第3ラウンドを終了。完全優勝を狙うローリー・マッキルロイ＆グラエム・マクドウェルのアイルランドチームがノーボギーの8アンダー64をマーク。通算26アンダーとし、連覇を狙うスウェーデンチームと前週ダンロップフェニックスで優勝を飾り波に乗るエドアルド・モリナリを擁するイタリアチームに1打差をつけ、リードを守り切った。

「3打差あったリードが1打に縮まったけれど、今日も自分たちのプレーは充実していた。明日に向けてポジティブな要素ばかり」と言うのは弱冠20歳ながら、すでに世界ランク10位につけるマッキルロイ。同じフォーボール方式で『58』を叩き出した初日に比べると多少見劣りがするスコアにも「もう少し伸ばせたかもしれないけれど、2人とも調子が良いので全く悲観的な部分は全くない」と前向きだ。

　パートーナーのマクドウェルは、「（4位以下に水を開けている3チームの）三つ巴の戦いになるだろう」とアイルランド、スウェーデン、イタリアの3チームによる接戦を予想。特にスウェーデンチームは昨年、最終日のフォーサム（2人1組で1つのボールを交互に打つ）で驚異の『63』と爆発し大逆転優勝を飾っているだけに、伸び盛りのマッキルロイを擁するアイルランドも油断は出来ない。

「アイルランドは今日も素晴らしいプレーをしていた。でもこっちも頑張って差を詰めたからね。昨年の最終日のようなプレーが出来れば、（連覇の）チャンスは大いにある」とヘンリック・ステンソン（スウェーデン）。モリナリ兄弟擁するイタリアチームも「今日はこれまででベストのパフォーマンスが出来た。この3日間、2人とも凄く安定したプレーが出来ているので、明日もこの調子で行けば食らいついていける」と逆転を目論んでいる。

　果たして三つ巴の接戦の行方は？　現在通算19アンダーで4位タイにつける日本チームの逆襲にも期待したい。（STATS-AP)