石川遼が初日の主役を破り、3回戦進出を果たした。

　WGCの今季初戦アクセンチュア・マッチプレー選手権はアリゾナ州ザ・リッツ-カールトンGCを舞台に現地時間18日、2回戦の16マッチを終了。前日第1シードのスティーブ・ストリッカー（米）を撃破して一躍時の人となったロス・マクゴーワン（英）と対戦した石川は、持ち前の長打力を生かし後半のパー5でリードを奪って1アップの勝利をもぎ取った。

　序盤は獲りつ獲られつのシーソーゲーム。バック9を1ダウンで迎えた石川は、10番でマクゴーワンのミスによりオールスクエアとすると、11番、13番と2つのパー5でバーディを奪って2アップ。そこからは相手の追撃をかわし堂々の3回戦進出を果たした。

　3回戦の相手となるのは、アジアNo.1の呼び声が高いトンチャイ・ジェイディ（タイ）。欧州、アジア対抗戦のザ・ロイヤル・トロフィではチームメイトとして戦っていた。40歳のジェイディと18歳の石川。親子ほどの年齢差のあるジェイディ相手に、石川がいかにハツラツとした攻めのゴルフを貫けるか？　注目だ。

　その他、初日の1回戦で池田勇太を下したニック・ワトニー（米）が世界ランク4位のリー・ウェストウッド（英）を2アンド1で破る番狂わせ。アーニー・エルス（南ア）とレティーフ・グーセン（南ア）の親友対決は、20ホール目でようやく決着がつきグーセンに軍配が上がった。

　またディフェンディング・チャンピオンのジェフ・オギルビー（豪）を破ったカミロ・ビジェガス（コロンビア）がトップ16入りし、イアン・ポルター（英）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ルーク・ドナルド（英）らが順当に3回戦へコマを進めた。だが、石川のライバルで20歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）は、オリバー・ウィルソン（英）と接戦の末20ホール目で敗れ姿を消している。