ハリソン・フレイザー（米）が夢の50台を達成し、一気にトップに躍り出た。

　米男子ツアー、クォリファイング・スクール（通称Qスクール）のファイナルステージは現地時間6日、カリフォルニア州ラキンタのPGAウエスト、ニクラウス・トーナメントC（NT）、TPCスタジアムC（ST）の両コースを舞台に第4ラウンドの競技を終了。この日ニクラウス・トーナメントCをプレーしたフレイザーが、1イーグル、11バーディの13アンダー59と爆発した。通算24アンダーとし、前日の11位タイから単独首位にジャンプアップ。全ゴルファーにとっての夢（50台）を叶えた後半の7連続バーディは圧巻だった。

　4打差の2位に、4日間ノーボギーのタイラー・アルドリッジ（米／NT）が続いている。通算18アンダー単独3位にジェイ・ウィリアムソン（米／NT）。通算17アンダー4位タイにブライス・モルダー（米／NT）、グレン・デイ（米／NT）他がつける展開。

　一方、日本から唯一出場の岩田寛は、2日目、3日目連続で『68』をマークし、前日には36位タイまで浮上していた。だが、この日は皆がスコアを伸ばしたニクラウス・トーナメントCで4オーバー76。2番、8番、18番で3つもダブルボギーを叩いたのが響き、通算4アンダー116位タイまで急降下し、来季の出場権は絶望的となった。

　今大会は6日間108ホールの長丁場で競われ、最終的に上位25位までの選手に来季米男子ツアーのフル参戦権が与えられる。