強豪が出遅れる中、今季すでに1勝を挙げ好調のキャサリン・ハル（豪）が単独トップに立った。

　米女子ツアーのアジアシリーズ第2戦、ハナバンク・コロン選手権2008（韓国、仁川、スカイ72GCオーシャンC）が現地時間の10月31日開幕。早朝の雨でスタートが30分遅れ、曇天強風の難コンディションの中行われた第1ラウンド、7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマークしたハルが、2位のエイミー・ヤン（韓）に2打差をつけトーナメントをリードした。

　3アンダー69、単独3位に地元KLPGAツアー所属のチェ・ヤンヨン（韓）が続き、2アンダー70、4位タイに全英リコー女子オープン覇者の申智愛（韓）、前週優勝争いを演じているカレン・スタップルス（英）、地元のジョン・ジャン（韓）、金美賢（韓）らがつけている。

　しかし期待されたディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は5オーバー77を叩き58位タイと大きく出遅れ、「韓国で優勝する！」と意気込むポーラ・クリーマー（米）も3オーバー75と崩れ、46位タイからのスタートとなった。

「今日はすべてが噛み合った」と言うハルは、今季CNカナディアン女子オープンで念願のツアー初優勝を飾り、賞金ランクも現在16位と潜在能力を開花させつつある。強風の中、ロングパットを次々沈めるなど、小技の冴えも印象的。「このコースは距離があるのでロングヒッターに有利かと思ったけれど、飛距離が中くらいの私でもパターが良いといいスコアを出せるものですね」と謙遜しながらも、視線の先には今季2勝目が見えていた。